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2024.07.25 収納

初心者向け!浴衣を”着る”から”しまう”までの流れ【収納にオススメの場所も紹介】

はじめに

初心者マークを持った浴衣姿の女性

夏になると縁日や花火大会を浴衣で楽しみたくなりますね。
川越や浅草などの観光地では浴衣が特に映えます。

しかし、浴衣は着方も洗い方もしまい方も普段の洋服とは勝手が異なります。
そのため、初心者にとってはハードルが高く感じることもあるかもしれません。
浴衣の着付けや洗濯、収納を難しく感じてしまっている方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方々に向けて浴衣の「着る→洗う→しまう」の基本を解説します。



浴衣の帯を着付けている画像

まずは浴衣の着付け方を確認していきましょう。

用意するもの

  • 浴衣
  • 腰紐 2本
    腰紐の画像
  • 伊達締め(だてじめ)
    伊達締めの画像

など

準備

ヘアメイクは着付け前に済ませておきましょう。

1.浴衣を羽織る

まずは浴衣を羽織ります。
浴衣は自分から見て左側の布が上に来るように重ねるのが正しい着方です。
重ねた時に上になる方(左手側)上前
重ねた時に下になる方(右手側)下前と言います。
逆に重ねてしまうと故人に着せる着物の重ね方になってしまうので気をつけましょう。

浴衣の部位解説図(前面)浴衣の部位解説図(背面)

2.裾の位置を決めながら上前と下前を合わせる

浴衣の襟から裾までの上から3分の1くらいの部分を持ち、前にピンと引っ張ります。
裾がくるぶし丈になるように右手側、左手側の順で重ねましょう。
この時に裾と床が平行になるようにします。

浴衣の足元の画像

3.腰紐を結ぶ

腰紐を腰骨のすぐ上あたりで1周して右の腰骨の上あたりで結びます。
紐の余った部分は1周した腰紐に巻きつけるようにして収めます。

4.おはしょりを整える

身八つ口(脇下の穴部分)から手を入れ、おはしょり(腰あたりの布が二重になった部分)を整えます。
おはしょりにしわがなく、まっすぐになるように整えてください。

5.衣紋(うなじ部分)を抜く

左手で左右の衿を胸の上から押さえ、右手で背中の中心を引っ張りながら、うなじに拳一つ分の空間を作ります。

6.もう一度腰紐を結ぶ

浴衣のおはしょりと衣紋を整えたら、2本目の腰紐をウエストの一番細い部分で1周させて結びます。

7.伊達締めを結ぶ

胸の下あたりに伊達締めを巻き、体の前で固結びにします。この際、背中やおはしょり、衿が崩れないように注意しましょう。

8.帯を結ぶ

ここではリボン型で可愛い「文庫結び」を紹介します。

①準備

帯の先50cm程度を縦半分に折ります。半分に折った部分を手先、反対側の部分をタレと呼びます。

②帯を胴に巻きつける

手先を左肩に掛けます。左手で手先を押さえ右手でタレを2周、胴に巻きます。

③帯を結ぶ

手先をもう一度肩にかけ、タレを開きます。
タレを肩幅の長さで3回ほど折りたたみ、リボン型にします。
手先をリボン型のタレに巻きつけ、手先を帯の間に入れ込んで軽く引っ張ります。
胴帯からはみ出た手先部分を折り返して帯の中に入れます。
リボン型の部分が下向きになるように形を整えます。

⑤帯を半周させる

帯を後ろに回して完成です。

浴衣の後ろ姿の写真

「文章の解説だけだとわからない…」という方はyoutubeなどの解説・実演動画を見ながらやってみましょう。
呉服屋さんがわかりやすく解説しているこちらがオススメです。

また、もっと手軽に着たい方には最近流行りの「セパレート浴衣」という選択肢もあります。
こちらの浴衣は着るのが楽というだけではなく、キャミワンピとして着ることも可能です。
特に巻きスカート型のものなら従来の浴衣と遜色ない見た目で着こなすことができます。


籠と畳まれた浴衣

遊んだ後の浴衣は汗を吸い込んでいるので丁寧に洗ってお手入れする必要があります。

用意するもの

  • おしゃれ着用洗剤
  • 洗濯ネット
  • 洗濯ばさみ
  • 針金ハンガー

準備

洗う前に3つのチェックをしましょう。

①洗濯表記のチェック

自宅で洗えるかどうか、洗濯機が使えるか確認します。
表記上洗えない場合はクリーニングに出しましょう。

②色落ちのチェック

浴衣の目立たないところに洗剤をつけ、5分後に白い布で拭いてみましょう。
白い布に色がつくようなら単独で洗うかクリーニングに頼むようにします。

③シミがないかのチェック

日焼け止めやファンデ、食べこぼしなどのシミがないか全体を確認しましょう。
シミを見つけた場合は洗剤をつけて馴染ませておきます。

洗い方

洗濯機の画像

洗濯機を使う場合、使わない場合の2種類の方法をご紹介します。

洗濯機が使える表記の場合

浴衣を〈たたみ方〉の通りにたたんで洗濯ネットに入れ、洗濯機のスイッチを押します。

洗濯機が使えない表記の場合

  1. 浴衣を裏返しにして〈たたみ方〉の通りにたたみ、水を入れた洗面器に入れます。
  2. おしゃれ着用洗剤を洗面器へ1~2滴垂らします。
  3. 20回ほど上から手で軽く浴衣を押し洗いします。
  4. 柔軟剤を数滴垂らした後、.水を2回ほど交換してすすぎます。
  5. 〈たたみ方〉の通りにたたみ、洗濯ネットに入れて洗濯機の脱水ボタンを押します。

〈たたみ方〉
1.縦に半分に畳みます。
2.胴体部分をじゃばら折りにします。
3.袖が外側になるように折りたたみます。

干し方

軽くはたいて皺をのばし、陰干しにします。
陰干しする際には、袂の部分に物干し竿を通し、横に二つ折になるように干しましょう。
二つ折りにした浴衣の 肩と脇を洗濯ばさみでとめ、肩にワイヤーハンガーを入れます。
物干し竿が使えない場合は着物用ハンガーを使うのもオススメです。
カビ防止のためにも完全に乾かしてから収納しましょう。


折りたたまれた浴衣

浴衣をしまう時はカビと虫食いが発生しないように工夫をするといいでしょう。

1.たとう紙という和紙に包む

包んでから収納することで黄ばみ、カビの防止になります。

2.畳んで収納する

ハンガーにかけての収納は変形する危険性があるのであまりオススメできません。
浴衣は畳んでタンスやクローゼットに収納しましょう。
特に着物専用の衣装ケースを使うと、タンス等にしまうよりも虫とカビをブロックできます。
クローゼットに収納する場合は、湿気対策としてクローゼット上部に入れると良いでしょう。
たとう紙の間に防虫剤や防カビシートを入れておけばより安心です。


トランクデイズ宮原の画像

浴衣は普段のお洋服と比べて湿気とカビと虫に注意して収納する必要があります。
また、帯などの付属アイテムも多く、収納スペースを圧迫しがちです。
コレクションが増えてくるとさらに収納場所が必要になってきます。
そのため、夏が過ぎたら浴衣をどこにしまおうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そんな時はトランクルームがおすすめです。
トランクルームとは荷物収納用のスペース貸出サービスのことです。