記事
3週間ほど住む家がない状態になった私が「トランクルーム」か「荷物預かりサービス」を検討した結果
私は都内の一戸建てに住んでいたのですが、築20年を過ぎてそろそろリフォームを、と考えていました。
そんなとき、徒歩約15分の場所に「築浅・ルーフバルコニー有り」の良い中古物件を発見!
リフォームではなく、自宅を売却し、住み替えをすることになったのです。
しかし……。
我が家の売却はすぐに買い主さんが見つかり、速やかに退去をする必要が生じたのにもかかわらず、住み替え先のお宅が退去まで時間がかかるとのことで「3週間ほど住む家がない」状態になってしまったのです。
家族3人、人間は必要最小限の荷物でウイークリーマンションなどの短期の賃貸物件に身を寄せることになったのですが、困ったのは大量の荷物。
一戸建て120㎡超の荷物をどこに避難させるか!?という大問題が発生したのです。
我が家がどうのように乗り切ったのかお話します。
- 屋内型トランクルーム+屋外型レンタルコンテナが理想的
- 引越し業者の「荷物預かりサービス」という選択肢
- トランクルーム vs 荷物預かりサービス
- 短期間でも1ヶ月分の料金が発生することもある
- 引越しでトランクルームを使う場合の注意点
- まとめ~マイカー所有の有無がポイント~
屋内型トランクルーム+屋外型レンタルコンテナが理想的
トランクルームにはマンションやビルのフロアを仕切って貸し出す「屋内型」と、広い敷地に輸送用のコンテナを設置してその中を貸し出す「屋外型」があります。
我が家は比較的都心部に近いので、近くにあるトランクルームは「屋内型」ばかり。
出し入れの利便性を考えれば近い方が良いですが、大量の家財を全て屋内型トランクルームに収めるのは難しい。
屋内型トランクルームでは収納量が足りない
屋内型トランクルームは比較的都心部に近い場所にあることが多いため、広い面積を確保することができません。
そのためトランクルームとして貸し出されている一つ一つの区画も0.5畳~2畳程度となっており、我が家の家財道具一式を収納するのはとても無理です。
そうなると複数の区画を借りたいところですが、どのトランクルームも人気があり空きを見つけるだけで精一杯。複数のトランクルームを借りたければ飛び飛びに離れたトランクルームを借りなければなりません。
それでは「○○を出すときはあっち」「●●を出すときはこっち」とトランクルーム間を行ったり来たりしなければならなくなり、非常に面倒くさいことになってしまいます。
広いトランクルームは当然賃料も高い
ただ、よくよく探せば都内でも10畳以上の広いトランクルームが見つかります。
ところが今度は料金の問題が。10万円以上もかかってしまうのです!
それでは広めの賃貸物件を借りて荷物は手元に置いておいた方が良い、ということになってしまいます。
屋外型のレンタルコンテナを併用する
そこで我が家が採用したのが屋内型トランクルームと屋外型レンタルコンテナの組合わせ。
レンタルコンテナは設置に広い敷地が必要なため郊外にあることが多いのですが、その分一つ一つのスペースが広く、また料金が安いというメリットもあります。
すぐには取り出す必要の無い季節外れの家電製品や洋服、本、などをレンタルコンテナに収納しました。費用は8畳程度の広さで5万円以下です。
一方すぐに取り出したいものは近場の屋内型トランクルームに収納。レンタルコンテナにほとんどのものを収納したため、こちらは1.5畳程度の広さで十分です。
月額15,000円程度で済みました。
引越し業者の「荷物預かりサービス」という選択肢
引越しの時に一時的に荷物を預かってもらう方法として、引っ越し業者が提供する「荷物預かりサービス」を利用するという手もあります。
主要な引っ越し会社の荷物預かりサービス
- カルガモ引越センター
- サカイ引越センター
- アリさんマークの引越社
- アート引越センター
- 日通
以上のような主要引っ越し会社は荷物預かりサービスを提供しています。
預かる方法としては、1ヶ月未満の短期であれば鉄道コンテナで輸送を「わざとゆっくり」行い、保管もかねて費用を安くする方法を提供している会社もあります(日通など)。
一番多いのは、
現在の家から荷物を搬出
↓
提携しているトランクルームに保管
↓
新居に搬入
という方法です。
自前で保管場所を持っている引っ越し会社もありますが、結局ほとんどの会社はトランクルームを利用しているわけですね。
トランクルーム vs 荷物預かりサービス
では自分でトランクルームを選ぶのと、引っ越し会社の荷物預かりサービスを利用するのはどちらが良いのでしょうか?
私自身がトランクルームを利用した経験と、荷物預かりサービスを調べてみた情報からメリット・デメリットを比較してみます。
引越しでトランクルームを利用するメリット・デメリット
★メリット
「いつでも好きな時に荷物の出し入れができる」
トランクルームを利用するメリットは荷物を「いつでも出し入れできる」という点にあります。
引っ越しの前後はバタバタしていて、荷物も「とりあえず段ボールに入れておこう」となってしまうことが多いものです。
そのため「あれどこに入れたっけ?」という事件が多発!
どうしても必要なものは取りに行かなければならなくなってしまいます。
多くのトランクルーム、レンタルコンテナは24時間出し入れ自由なのでこの点は安心です。
★デメリット
「荷物の搬入・搬出は別途手配しなければならない」
自分でトランクルームを借りて荷物を収納する場合、当然ですが荷物の搬入・搬出を行わなくてはなりません。
段ボール数個程度なら車があればなんとか可能ですが、引っ越し荷物全てとなると業者に頼まなければ無理です。
そのため自宅→トランクルーム、トランクルーム→新居の2回、搬入・搬出の手配をしなければなりません。
短期間でも1ヶ月分の料金が発生することもある
トランクルームの多くは1ヶ月単位での契約となっています。
そのため1~2週間の間だけ荷物を週のする場合でも1ヶ月分の料金を支払わなくてはなりません。
引越し業者の荷物預かりサービスを利用するメリット・デメリット
★メリット
「引っ越し作業とトランクルームへの搬送がワンストップで完了」
全ての搬入・搬出を引っ越し会社がやってくれるため、一度依頼してしまえばワンストップで搬入・搬出が完了します。
また別途トランクルームを契約する手間が掛かりませんし、費用は引越し料金に含まれるため何度も支払いをする必要がありません。
★デメリット
「基本的に荷物の出し入れができない」
引っ越し会社の荷物預かりサービスは、一度荷物を預けてしまうと基本的に出し入れができません。
そのため急に必要なものがあっても取り出すことができなくなってしまうのです。
我が家の場合、この点がネックとなって「自分でトランクルームを借りる」方を選びました。
引越しでトランクルームを使う場合の注意点
以下の注意点はトランクルーム・レンタルコンテナの一般的な注意点ですが、引っ越しで一時的にトランクルームに荷物を収納する場合、通常の場合と異なり家財道具のほぼ全てを収納するため、特に注意する必要があります。
湿気・温度に気をつける
屋内型トランクルームの場合は空調が効いて温度・湿度管理されているところが多いため余り問題となりませんが、屋外型レンタルコンテナの場合はそのような設備がないため注意が必要です。
梅雨時~真夏にかけて、レンタルコンテナの内部はかなりの高温・多湿状態となります。
そのため衣類(特に着物など)や書籍、食品関係などの収納には向いていません。
そのようなものは屋内型トランクルームに収納するか、仮住まいに収納しておくことをおすすめします。
盗難・セキュリティ
屋内型トランクルームの場合は管理人や警備員が静注しているところも多く、セキュリティ面にも一定の配慮がされていますが、それでも貴重品や大切なものについては仮住まいの手元に置いておく方が安心です。
また屋外型レンタルコンテナの場合は防犯カメラが設置されていることもありますが、コンテナに南京錠などで施錠されているだけのことが多いので、基本的に高額のものは収納しない方が良いと思います。
まとめ~マイカー所有の有無がポイント~
うちの場合はステーションワゴンに乗っているため自分である程度荷物の搬入・搬出ができました。
そのため自分でトランクルームを借りてちょくちょく荷物の出し入れをしていたのですが、車がないご家庭の場合はちょっと厳しいと思います。
その場合は引っ越し会社の荷物預かりサービスを活用して、必要になりそうなものはすべて仮住まいの手元に置いておくのがおすすめです。
文:友三郎(40代・元歌舞伎役者、現ファイナンシャルプランナー)
家の近くのトランクルームを探す
会社や家の近くにあるトランクルームはコチラでご確認ください。
関連記事
関連記事はこちらを参照ください。
・トランクルーム契約の保険とは?実際にあった事例・やってはいけない事とは?
・トランクルーム収納の空調設備の知識【湿気・カビ対策は万全】
・トランクルームのトラブル3大事例と解決策
・【衣替えの流れ6ステップ】保管場所に困ったらトランクルームへ
・新たな収納スタイル!レンタル倉庫の選び方完全ガイド
・衣替えの基本と収納アイデア・豆知識を徹底解説!
・【診断チャート付】habitのトランクルームとは? 選び方やサイズ一覧ご案内
・トランクルーム利用者様アンケート結果発表!みんなの収納物やイコムを選んだ理由とは?
・トランクルームの利用目的ランキング|人気サイズや収納物も調査
・habitのトランクルームとは? 選び方やサイズ一覧ご案内
・トランクルームに季節家電を収納する際に気をつけるべき3つの注意点