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トランクルームの上部空間はがら空きなのでラックを自作して有効活用した話
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私は、収納の少ない賃貸マンションに引っ越したのを機に、初めてトランクルームを借りました。
平地に整備された屋外型コンテナタイプのトランクルーム。
時にはエレベーターのないマンションの階にある自宅よりも近く、頼もしく感じたものです。
■便利なトランクルーム、しかし戸惑ったことも
貴重な自宅外収納スペースであるトランクルームは、広さ約0.7帖、高さが約2.2mありました。
大人が中に入っても頭上にまだ余裕のある、縦に細長い空間です。
喜んで自宅からあふれ出た荷物を詰め込んでいったのですが、ひとつ困惑したことがありました。
それは、個室内に棚がないこと!
せっかく下から上まで広々と空間があるのに、床から順番に荷物を積み上げていくと、下のものは取り出せません。
でも、そうしないと最上部はがら空きという、なんとももったいない状況になってしまったのです。
■機能は押入れと似ている?
家の中で抜群の収納力を誇る「押入れ」という空間。
これは、真ん中に棚があることで、収納力が格段に上がります。
また、奥行も活用でき、重いものも安心してしまうことができます。
トランクルームにも同じ機能を期待したいところですが、こちらにはそういった棚がありません。
ただただ下から積み上げるだけでは、必然的に下には重量があって丈夫なものをしまい、上に積むものほど軽くしなければ、使い勝手が悪くなってしまうのです。
■使い勝手と収納力を上げるために試したこと3つ
とりあえず、荷物を詰め込むという使い方をしていたものの、せめて取り外し可能な棚でもあればなぁ…と思っていました。
そこで、せっかく借りているこの貴重なスペースを、ストレスなくフル活用できる手立てはないか、いろいろと試してみました。
1. 重いものを下に、軽いものを上に置いてみた
まずは、トランクルームを借りた当初から私が実行していたやり方です。
細長い空間にものを詰める時、たいていはこの方法で収納する人も多いのではないでしょうか?
重いものを下に、軽いものを上に積み、安定させるという基本的な収納方法ですね。
我が家では、防災用として、ペットボトル入りの水の箱詰めをいくつかトランクルームに常備していました。
この重い水のケースを一番下に並べ、その上に季節外の衣類、客用布団、空のポリタンクなどの重くないものを積んでいきました。
しかし、このやり方、至極当然のことなのですが、下のものを取り出したい時には上のものをすべてどかさなければならないのです!
床面積は0.7帖と広くはないですから、上のものは一度すべて外に出さなければなりません。
トランクルーム前の地面に衣類や布団などを直置きするのは気が引けますし、雨でも降ればそもそも出し入れさえできません。
シートを敷くなどして何とか上の荷物を取り出しても、ほかの利用者の車がトランクルーム敷地内に入ってくると、通路を空けるために急いで撤収しなければならず、返って手間がかかるはめになってしまいました。
2. 使用頻度が低いものを下に、高いものを上に置いてみた
収納するものを重量別にしたことで、逆に使い勝手が悪くなってしまった我が家。
出し入れの手間を軽くするために、今度は使用頻度の低いものをすべて下の方に、よく使うものをどんどん上に積み上げてみました。
これなら出し入れの度にいちいち上のものを下ろしたり出したりしないで済み、必要なものをサッと上から取れる!と最初は満足でした。
ところが、子どものキックボード、公園で使うポップアップテントなど、出し入れする頻度の高いものは、なかなか重くてかさばるものだったり、外で使う汚れやすいものだったりすることが多いことに気づきました。
結局入れやすい手前に詰め込みがちになり、肩くらいの高さから上のスペースはがら空きのまま。空間のフル活用からは程遠く、ほどなく断念しました。
3. 使用頻度が低いものを奥に、高いものを手前に置いてみた
よく使うものは、やはり手前にあったほうが断然取り出しやすい。
そう思った私は、今度は使用頻度の低いものを一番奥に、使用頻度の高いものを手前に置く作戦に変えました。
手前に置けばサッと出せて、スッとしまえて便利!と、確かに快適ではあったのですが……。
そのうち、一番奥に何を収納したかを忘れるようになってしまったのです。
収納したものが見えづらくなった分、保存食の賞味期限が切れていたり、防災用の紙コップや割りばしなどの消耗品をダブって買ってしまったりと、困ったことが起こるようになりました。
奥に収納したことを忘れて似たような服を買ってしまい、衣替えの時期になって「そういえば黒のニットカーディガン、去年買ったんだった!」などとなることがたびたび。
無駄に物が増えるはめになってしまいました。
■ある日、パイプの存在に気づく
収納方法に試行錯誤していたある日、トランクルーム内に立てかけていたパイプの束が目に留まりました。
以前ホームセンターで購入したイレクターパイプです。
※イメージ
イレクターパイプとは、中空のスチールパイプにプラスチックコーティングをした、軽くて丈夫なパイプです。
ジョイントパーツと組み合わせて、棚や柵、車の物置から物置まで、実に様々なものが作れるDIYの強い味方です。
私はかつて、このイレクターパイプで枠を組み、観葉植物を遮光ネットで覆うために使っていました。
その後、解体してビニール紐で束ね、ジョイントパーツはビニール袋にひとまとめにしてトランクルームに預けておきました。これを活用することを思いついたのです。
■イレクターパイプ製棚の作製
さっそくイレクターパイプを、ジョイントパーツを使って立方体になるよう組み上げました。
そして、以前内窓をDIYした時に余ったプラスチックダンボール、ポリカーボネート板を立方体のてっぺんに載せました。これで即席の棚が完成です!
棚の下には水の入ったダンボールなどの重いもの、子ども用自転車などの汚れやすいものを収納しました。
ポリカーボネート板を棚板がわりにした上段には、布団袋、マットレス、衣類などを載せました。
ポリカーボネート板は薄くて大きなプラスチックの板なので、わずかにたわみましたが、軽めのものを選んで乗せたので、強度としてはまぁ問題ありません。
■意外とニーズに合致!
トランクルームに預けるものは、大きいものやかさばるものなど、いわば物置に入れておきたいものがメイン。
そういった場所に合う収納といえば、頑丈さでおなじみのワイヤーシェルフ(ホームエレクター)のような、大きくてがっしりした、いわゆるガレージ収納棚です。
しかし、こうしたものは高価で大型なので、トランクルームで使うには移動や組み立てもなかなか大変。
使わなくなった時の処分も、分解から破棄まで手間がかかります。
その点、イレクターパイプは1本1本が軽くて丈夫、使わなくなったら解体して束ねておくこともできます。
倉庫の大きさに合わせてフレキシブルな形に組み上げることができ、工夫次第で「下は荷物置き、上は自転車を空中収納」などのように用途に合わせた収納ラックを作ることもできるのです。
我が家はシンプルに棚の形にし、棚板も倉庫にあるものを利用したので、わざわざトランクルームに合わせた収納グッズを購入せずにすみました。
軽くて強度もあるイレクターパイプ、トランクルームの収納づくりにおすすめです!
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(初稿:2024/6/11 最終更新:2024/6/11)