我がMizuHaya家は、4人で一軒家に住んでいます。

会社員の主人とフリーライターの妻(私)、そして幼稚園児が2人。

普段はリビングで仕事をしているのですが、だんだん資料が増えてきて収納場所に悩んでいました。

 

子どもに触られたくないものもあったため、仕事部屋としてアパートかマンションを安めに借りたいと悩んでいたときにふと目に入ったのがトランクルームでした。

トランクルームなら格安で借りられて、仕事場として使えるのではないかと思いついたのです。

住宅ローンまだ残っているし子どもにお金もかかるため、あまり仕事場にお金をかけられない私には、とても魅力的に感じられました。

 

そこでトランクルームに住むことができるのか、長時間滞在しても問題はないのか?

私なりに調べ、実際に長時間滞在してみました。

この記事を最後まで読んでいただければ、トランクルームがどのような場所なのか知ることができるでしょう。

 

トランクルームに住みたい人の理由

メリット①:トランクルームは安く借りられる

トランクルームを借りるときには基本的に月額料金を支払うことになります。

相場は月額2,000円~3万円と、かなり価格帯に幅があるのが特徴です。

トランクルームと一口に言っても広さやタイプなど色々あるため、自分の用途に合わせてトランクルームを借りるのがいいでしょう。

 

一例としてさいたま市にあるA社の料金一覧を紹介します。

≪さいたま市A社のトランクルーム料金プラン≫

タイプ 広さ 料金(月額料金)
4.5 8.03㎡ 23,760円
4 6.6㎡ 18,900円
3 5.94㎡ 14,256円~17,820円
2.5 4.12㎡ 12,420円~15,120円
2 3.2㎡ 10,368円~12,960円
1.5 2.48㎡ 7,776円~9,720円
1 1.64㎡ 6,048円~7,560円
0.5 0.83㎡ 3,000円~4,212円

 

ほとんどの場合、初期費用のほか、年1回更新料がかかりますので、少し高くなる月もあるのは賃貸物件とほとんど変わらないという印象でした。

ちなみに空調設備がついているトランクルームの場合、空調費用が記載されている料金に含まれる場合と、そうでない場合がありますので、必ず事前に確認してください。

 

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メリット②:意外と広い(仕事をする分には申し分ない)

トランクルームによっては見学させてもらえる場所があります。

実際にトランクルームの見学に行ってみたのですが、思ったよりも部屋が広いと感じました。(もちろんタイプにもよりますが)

私は仕事部屋として使いたかったので、なるべく広めにと上記の料金プランの4.5帖を見学させてもらいました。

 

4.5帖では狭いだろうと思っていたのですが、机と椅子、書類にパソコン、仕事をするスペースは十分確保できると感じました。

更に言えば、机をたためるタイプにして寝具を用意すれば、住めるかもしれないと感じました。

 

トランクルームには住めない理由(違法です)

法律違反

デメリット①トランクルームでの寝泊まりは法律で禁止されている

格安のトランクルームで仕事、生活という淡い期待を寄せていたのですが、調べてみたところ、実はトランクルームに住むことはできないということがわかりました。

 

トランクルームは「倉庫業法」という法律に基づいて「物品の収納や保管」を目的に運営されています。

そのため、住居として国に届け出ることができないため、当然住民登録を行うことができません。

つまり、トランクルームに人が住むことは犯罪ということになります。

 

また、トランクルームを運営している会社のほとんどが、「宿泊や仮眠などの長時間の滞在を禁止する文言」を記載しています。

そのため、トランクルームに「住む」ことは、違法なだけでなく、トランクルーム会社のとの契約違反になってしまう可能性があるのです。

もしトランクルームに住んで契約違反だと判断された場合、会社から違約金を請求されるケースもあるそうです。

 

デメリット②:トイレやお風呂など生活に必要なものがついていない(=快適でない)

当然のことながら、トランクルームは人が住むことを想定していません。

モノが痛まないために空調設備が付いているところは多いのですが、トイレやお風呂などの水道が通っていないのはもちろん、コンセントなども設置されていません。

 

そのため、1~2時間そこで過ごす分には問題ありませんが、トイレに行きたくなった場合に行けませんし、私のようにパソコンで仕事をしたいといってもコンセントがないため、長時間滞在するのは難しいと感じました。

 

デメリット③:セキュリティに問題がある

トランクルームのほとんどは構造上中から鍵をかけることができませんので、セキュリティに不安があります。

物品を保管する分には外側から鍵をかけることができまるので問題ありませんが、トランクルームで寝泊まりは考えない方が良さそうでしょう。

 

デメリット④:トランクルーム会社の警備が厳しい

近年トランクルームの管理会社の警備が、より厳しくなってきています。

中から鍵をかけられないため、管理会の警備の人が突然ドアを開けてチェックしにきたとしても文句が言えませんので、気を抜くことができません。

また、トランクルームは住民登録できませんので、住所不定になり郵便物も受け取れません。

 

実際トランクルームに住んでいた人を発見した時の話

男性後ろ姿

 

当サイト『habit magazine』の運営元である㈱イコムは、トランクルームも運営しています。

実は聞くところによると、かつて管理しているトランクルームで、実際住んでいた人を発見したことがあるとのこと!

ええええええ!!!!

こ、これは……。

さっそく聞き込みに行って参りました。

以下、㈱イコム 男性社員M氏のお話しです。

 

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今から約5年ほど前のことです。

いつものようにトランクルームを掃除していたんです。

すると、トランクルームの部屋と部屋の間のデッドスペースに、髪の毛が落ちていたんです。

次の日も、またその次の日も……。

 

昼間確認するも、人が頻繁に行き交うようなスペースではありません。

明らかにおかしいですよね。

掃除するたびに不審な気持ちが募った私はある晩、思い切って現場を張り込むことにしました。

 

 

いざ、張り込み当日。

そのデッドスペ―スに座り込み、なにやらもぞもぞ動く見知らぬ男性を発見しました!

すぐに取り押さえると、勝手にコンセントを使い、携帯電話を充電している最中でした。

 

男性は2530歳ぐらいの、同トランクルーム1帖部屋の契約者。

話を聞けば、どうやら部屋を借りるより安い為、ここで生活しているとのこと。

夜遅くにトランクルームに行き、朝社員が掃除をしに来る前に退出していたらしいです。

 

トランクルームを住居・事務所及び店舗として使用することは、法律で禁止されています。

また弊社では、滞在・宿泊等の物品を収納すること、搬出以外の作業をすることも、断固禁じています。

そのため、その場で鍵を預かり、【強制解約】になりました。

 

 

その事件以降、トランクルームには防犯カメラを設置し、これまで以上に防犯体制を強化したところ、以降は滞在・生活者を発見したことは一度もありません。

 ちなみにもし万が一、滞在者を発覚した場合は、その場で警察に通報いたしますのでご注意ください。

 

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仕事部屋を借りるなら、安めのアパートやマンションが無難

仕事部屋

 

トランクルームは、法律的にも運営会社の契約でも、住むことができないのがわかりました。

実際1ヶ月だけ借りてみて、荷物を入れて数時間過ごしてみたのですが、トイレもありませんし、室内も薄暗いため、長時間の滞在や住居としては向いていないと痛感しました。

 

パソコンで仕事をするにも、コンセントが付いていないので仕事部屋としても向いていないと感じました。

電気や水道が完備されたトランクルームも調べてみたのですが、関西圏にごくわずかあるのみで、その他はほとんどないということがわかりました。

 

そこで諦めて、普通の1Rや1Kの賃貸物件を探してみました。

すると、自宅の近くに2万5000円~3万円台のアパートが多くあることがわかりました。

当然住居ですから、水道や電気などのライフラインは完備されていますし、トランクルームよりも広いです。

 

実際2万5千円のアパートで先ほど載せた料金プランの4帖の倍の8帖の広さの物件もありましたので、これであればトランクルームでわざわざ仕事をするよりも、ちゃんとアパートを借りたほうが良いなと感じました。

 

まとめ

仕事場として、安く借りられるトランクルームに目をつける人も少なくありませんが、居住や長期滞在は法律違反や運営会社の規約違反になるため、住居としては向いていません。

 

もし仮に長期滞在をしているのがバレたら契約違反で途中契約終了になったり、違約金を払うことになるなどのトラブルにもなりますのでやめたほうがいいでしょう。

一方、セキュリティやコスト、空調などの設備をトータルに考えると、トランクルームは荷物を保管するスペースとしては最適です。

 

仕事場や別宅など長時間の滞在をするなら賃貸アパート、荷物の保管をするならトランクルームと分けて、自分のライフスタイルに合った選択をしていきましょう。

 

 

※株式会社イコムはトランクルームを住居、事務所及び店舗としての使用、滞在、宿泊等の物品の収納、搬出以外の作業をすることを禁じております。